- FP3級の次のステップとして、FP2級の取得を目指したい。
- FP2級の難易度は、どれくらいなのか気になる。
- FP2級は独学でも合格ができるのか知りたい。
上記のような疑問を抱えていませんか。
FP3級と比べてFP2級の難易度は年々高くなってます。
なぜなら、FP検定を受験する人数が増えたことや受検者の知識レベルが上がったことが大きいでしょう。
しかしFP2級の試験は、問題傾向をしっかりと読み解き、過去問演習を行えば独学でも十分合格は可能です。
わたし自身、独学で合格ができました。
実際に独学で合格したわたしが、FP2級の参考書と問題集の選び方、効率的な勉強法について解説します。ぜひ参考にして、FP2級の合格を目指しましょう。
※FP試験にはFP協会ときんざいの2つがありますが、ここでは「日本FP協会」をメインに進めていきます。
※本記事は、プロモーションが含まれています。
FP2級は独学で合格可能!難易度は高めなのか
FP2級の難易度は年々高くなっていますが、試験対策をしっかりと行えば独学での合格は十分可能です。
基本的にFP2級は、FP3級の試験に合格していることが条件です。詳しくはFP協会のホームページで確認してください。
FP3級に合格後、すぐにFP2級の勉強を始めることをオススメします。FP3級の基礎レベルを身につけている間に、FP2級の勉強を始めることが合格への近道でしょう。
3級と2級の試験形式は以下の通りです。
出題形式 | FP3級 | FP2級 |
学科試験 | 〇×形式 60問 | 四肢択一 60問 |
実技試験 | 四肢択一の選択問題 20問 | 選択問題&記述問題 40問 |
※学科試験・実技試験ともに60点以上で合格。
上記のようにFP3級は、選択肢が少なく最低限の知識と運があれば初学者でも合格は可能です。
一方FP2級の学科試験は四肢択一、実技試験は選択問題と記述問題があり、問題数も増えます(特に実技試験は時間が足りなくてギリギリ)。また実技試験は、計算問題が多いため、計算ミスがあると大きな失点しやすいので注意しましょう。
そして最近の試験は、過去問にない問題や1級の問題が数問出題されていることから難しくなっています。結果、FP2級試験に関しての合格率は低い傾向にあります。
しかしFP技能検定は、資産運用・保険・不動産などわたしたちの生活に密接に関わっているため、ある程度イメージしながら勉強できる分野が多いです。
勉強方法に関しての詳細は後で述べますが、参考書の内容を理解した上で、色んなパターンの過去問や予想問題を演習することをオススメします。
独学合格を目指す参考書と問題集の選び方
現在、たくさんの出版社から参考書や問題集が発売されています。どのような参考書と問題集を選んだら良いのか悩みますね。
ここでは、参考書と問題集を選ぶ際のポイントをご紹介します。
最新版の参考書と問題集を買う
FP3級の時にもお話ししましたが、参考書は最新版を選ぶことが重要です。新しい制度の導入や制度の改定により、おさえておくべき論点が変わります。
また、参考書と問題集を同じシリーズを購入した方が勉強しやすいでしょう。独学にオススメの参考書と問題集は以下の通りです。
その他に過去問題集や予想問題集だけでなく、過去問道場のアプリを活用してスキマ時間に効率的に勉強を進めるのも良いでしょう。
通勤時間や朝の短い時間を有効に活用するために、アプリの活用は効率的です。
FP3級と同じシリーズ又は出版社でなくてもOK
FP3級と同じシリーズの参考書でFP2級を選んだ方が良いのか悩みますよね。
もちろん、シリーズが同じの方が勉強しやすいのであれば問題ありません。しかし自分に合っていないと感じたら、別のシリーズの参考書を使うのをオススメします。
どの参考書も、おさえておくべき論点はほとんど一緒です。実際に、参考書を手に取って確認しましょう。
独学合格を目指すための勉強法
FP2級は、各分野の範囲が広いため勉強を進めるのは大変ですね。
通信講座を利用する方法もありますが、独学でも十分合格できます。
ここでは、FP2級の独学合格を目指すための勉強法をご紹介します。
参考書や講義動画で各分野の論点を整理する
まずは、FP3級で学んだ知識を復習することが大切です。FPは6分野に分かれており、問われる内容は各分野で大きく異なります。
各分野のどのような部分が理解できていないか、事前に把握することが重要です。FP3級の基礎部分が理解できていないと、FP3級レベルの簡単な問題につまづきます。
もし参考書だけでは理解が難しい場合は、YouTube無料動画の講義動画を活用しましょう。
「ほんださん/東大式FPチャンネル」では、すべての動画が無料で視聴できます。動画のクオリティはとても高いのでオススメです。
1動画が長く全てを視聴するのは大変なので、苦手分野のみを集中して視聴しましょう。
過去問と予想問題を活用して反復演習
参考書と講義動画でインプットをしたら、すぐに過去問題集でアウトプットを実施しましょう。参考書で内容を理解しても、過去問を解くと全く分からない場合がよくあります。
また問題文が長いため、FPの基本知識とともに読解力が求められます。問題文に問われている内容を理解し、選択肢を丁寧に読み解くことが重要です。
もし分からない用語があれば、参考書で確認すると知識の定着につながります。
そして、過去問を何度も繰り返し演習していくと、苦手分野と得意分野がはっきりと見極めることが可能です。
過去問を解く際には、得意分野又は解ける問題を中心に正答率を上げることを意識しましょう。
苦手意識のある分野は、参考書を読んでもあまり頭に定着しにくいですしモチベーションも低下します。得意分野とある程度解ける内容を勉強してから、苦手分野を少しずつ進めましょう。
FP2級は、出題範囲が広いため、得意分野や解けそうな問題、頻出問題の勉強に取りくんでおくと安心です。
たとえ苦手分野で落としても、他の分野でしっかりと正答となれば合格へと近づくでしょう。
実技の計算問題の攻略が合格へのカギ
FP2級の実技試験において、一番つまづくのが計算問題です。初学者は、苦手にしている方が多いでしょう。計算問題は、計算の仕方が分からない、計算ミスをする、0が足りないなど小さなミスで失点しやすいです。
しかし過去問を解いていくと分かりますが、問題傾向に大きな変更はなく、丁寧に問題文を読んで正しく計算すれば正答できます。
最近の実技試験は、年度により変わりますが計算問題の記述式よりも、〇×問題と四肢択一の問題が難しくなっていると感じます。なぜなら、過去問にも出題されたことがない問題があるからです。
しかし計算問題は、あまり大きな変更がないため、問題文の読み進め方、正しい計算方法、電卓の使い方などをマスターすれば正解できます。
出題率が高い計算問題をチェックしよう
FP2級で出題されている計算問題は以下の通りです。
分野 | 試験概要 | 出題傾向や難易度 |
ライフプランニングと資金計画 |
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キャッシュフロー・バランスシート、6つの係数は必須。 |
リスク管理 |
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生命保険の保障内容の計算は必須
(過去問と異なる形式で出題する傾向) 地震保険料と高額医療費の計算の頻度が高い |
タックスプランニング |
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退職所得や医療費控除の問題が多い。 |
金融 |
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債券利回りと株式投資は高頻度 |
不動産 |
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建ぺい率と容積率は必須 |
贈与・相続 |
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相続税と贈与税の課税の計算は高頻度 |
上記以外にも、過去問に似た出題する可能性もあるので、過去5回分は確認することをオススメします。
計算問題は、慣れるまで時間がかかります。しかし、計算方法を理解して、反復演習すれば必ず解けるようになりますよ。
実技の計算問題を勉強するポイント
ここでは、実技試験で計算問題を解くポイントを少しお話しします。
- 一度、自分で考えて計算してみる
- 必ず紙やノートを用意して計算した流れや数字を書き残す
- 解答欄を確認するときは間違った原因を探る(計算ミスがある、割り算を掛け算にしている、控除額が引かれていない、間違った計算方法など)
- 計算の仕方が分からない時は参考書を見直す
- 解答欄の計算の流れをそのまま模写する(計算の流れを把握するため)
- 翌日から数日までには同じ問題にチャレンジする
- 過去問や予想問題を通して似たような問題を解く
※YouTube動画の計算問題対策を参考にする
最近の出題傾向から考えると、過去問にない問題も出題される可能性もあります。もし、分からない問題があったら、一度後回しにして解ける問題から解答しましょう。
まとめ
ここでは、独学でFP2級に合格できるのかとFP2級に合格するための参考書の選び方と勉強方法について解説しました。
FP技能検定は、年々受験者数が増えています。受験者のレベルが上がっており、難易度が高くなっているようです。
しかし参考書でしっかりと知識を定着させて、問題集を一通り演習をすれば合格できます。
もし、独学での合格が心配なら、通信講座の受講を検討しましょう。最近では、スマホ1つで取り組める講座もあるため、効率よく勉強を進められますよ。
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