失敗しないじゃがいもの栽培方法を知りたい
ここでは、実際に父と共に家庭菜園をしているわたし自身の経験をもとに書いています。じゃがいもの植え付けから収穫まで流れについて写真を入れて詳しく解説しますね。
今回は、沖縄で初めて家庭菜園を始める方やじゃがいもの栽培をチャレンジしたい方へ、初心者でも分かりやすく伝えたと思います。
この記事でわかること
それでは、沖縄のじゃがいもの栽培の流れや注意点などを見ていきましょう。
じゃがいも栽培の時期
まず、初めての沖縄でじゃがいもを栽培する方は、以下の栽培の流れを確認しましょう。※本土とは栽培時期が異なるので注意!
- 9~10月に土壌づくり
- 11月初旬に種イモの植え付け
- 2月初旬から中旬にじゃがいもの収穫
沖縄で育てるじゃがいもは、冬の栽培のみです。ちなみに、本土のじゃがいも栽培は2回あるようです。
沖縄の気候により、春や夏にかけて暑い時期が続くので、じゃがいもの栽培には向きません。沖縄のじゃがいも栽培は、気温が高いと、じゃがいもが育ちにくくなります。種イモの植える時期にも気をつけましょう。
じゃがいも栽培で準備するもの
じゃがいもを栽培するためには、菜園用の種イモを入手する必要があります。まずは、種イモを入手できる時期と購入方法についてお話しします。
種イモの入手方法と注意点
10月中旬~11月にかけて、JAやホームセンターなどに種イモが販売されています。
基本的に、種イモは個数ではなく1㎏単位で販売されることが多いです。種イモは1個につき、3~5個(約1㎏)のじゃがいもが育ちます。
種イモは、すぐに売り切れますので早めに購入しましょう。菜園用の種イモは、ウイルス病検定済みを使用します。もし、種イモにウイルス病があると、発育や生長を阻害する可能性があるので注意しましょう。
沖縄のじゃがいもの品種
沖縄で栽培ができる、代表的なじゃがいもは以下の通りです。
- ニシユタカ
- デジマ
- メークイン
- レッドムーン
- インカのめざめ
他にも、さまざま種類のじゃがいもが栽培できます。気になる品種があれば育ててみるのも良いでしょう。
じゃがいもの栽培方法
ここでは、わたしの経験を踏まえてじゃがいもの栽培の流れを写真付きでご紹介しましょう。
雑草を刈る
沖縄は、温暖な気候なのですぐに雑草が生えます。まずは、じゃがいもを栽培する場所の草刈りから始めましょう。時期を見て、一気に刈ることをおすすめします。
市販の草刈り機で行うと、あまり時間をかけずに終わらせることが可能です。草刈りの時期は、9~10月にかけて行うことが多いです。
非常に日差しが強くて暑いので熱中症には十分に注意してくださいね。草刈りの範囲が広いと大変なので、適宜休憩しながらやりましょう。
土壌づくり
9~10月にかけて、じゃがいも用の土壌づくりから始めます。土壌づくりに関して、書籍で調べると野菜と土壌には大きな関係があります。
基本的に野菜は、弱酸性の土壌の方が育ちやすいです。しかし、じゃがいもに関しては酸性土壌での栽培が理想です。また、水はけがよい土地であればベスト。
沖縄の土地により違いがありますが、畑は酸性土壌が理想です。牛ふん堆肥を混ぜて、土壌改良を行いましょう。
もし土が硬い場合は、何度も耕運機で耕してなるべく小さく砕いていきます。土の塊が大きくて崩れない時は、一度耕してから雨にあたると土が崩れやすくなるそうです。
ちなみに菜園用の耕運機は、ガソリン式と電動式があります。本格的に家庭菜園を始めたい方は、どちらか購入しておくと便利ですよ。私たちは、ガソリン式の耕運機を利用しています。
耕運機で土がある程度崩れたら、種イモの数に合わせて畝をつくります。基本的に、畝幅は50~60㎝、畝の高さは10㎝に整えたら、土壌づくりは完了です。
沖縄の土壌は、土地の性質により異なります。詳しい土壌づくりを知りたい方は、以下の本が参考になると思いますよ。
じゃがいものマルチ栽培はするのか
じゃがいも栽培でマルチを使用するかは、畑の土壌により異なります。マルチ栽培のメリットとデメリットを考慮して、マルチを使用するのか決めましょう。
黒マルチをするメリットとデメリットは以下の通りです。
- 土寄せの手間や時間を省ける
- 土壌の保温状態が保ちやすく安定する
- じゃがいもの表面に太陽の光が当たることを防ぐ
- マルチ内が熱くなりすぎて生長に影響する
- マルチを買うのにコストがかかる
2021年のじゃがいも栽培においては、マルチ栽培を採用して十分な収穫ができました。家庭菜園や小規模の菜園であれば、マルチ栽培はメリットが多いです。
種イモの入手と発芽
販売店で入手した種イモは、雨水が入らない半日陰のところで明るい場所に広げて芽が出るのを待ちます。芽が出る期間は、約2~3週間くらいが目安です。
種イモは、約40g以下であれば丸ごと植え付けすることが可能です。ただし種イモが40g以上を超える場合は、植え付けの前にはカットして乾燥させてから植え付ける必要があります。
種イモの植え付け
種イモが、発芽したら植え付け始めます。約30~40㎝間隔にして深さ10~15㎝に掘り、種イモを植えて土をかぶせていきます。
種イモと種イモの間にじゃがいも用の肥料をまきます。ただし肥料は、直接種イモにまくことは避けてくださいね。
発芽と間引き
種イモから発芽してきたら、生育のよい2~3本を残して間引きをします。
芽が増えすぎると養分が分散して、じゃがいもが小さくなります。芽を1~2本にすると、大きなじゃがいもが育ちやすくなりますよ。
間引きする際には、根を傷める可能性があるので丁寧に抜いてくださいね。
土寄せと追肥
じゃがいも栽培では土寄せが必要です。1回目は約1ヶ月後、2回目は茎が30㎝になった頃、3日目は開花したころに行います。
じゃがいもが太陽の光が当たると、表面が緑に変色してソラニンという毒素がつくられます。なので、じゃがいもの茎まで十分に土寄せして露出を防ぐことが大切です。
そして、じゃがいも用の肥料を追肥により栄養を与えて、イモの肥大を促進させます。
マルチ栽培の場合は、特に土寄せをする必要はありません。もし光が入りそうな穴があれば、少し土を被せて日光を遮断しましょう。
収穫
植え付け後、3ヶ月後になると茎や葉が黄色くなります。その頃が、じゃがいも収穫のタイミングです。
収穫日は、雨天時は避けて晴天の日にじゃがいもを掘り起こすのがベストです。掘り起こしたじゃがいもは、表面の皮をしっかり乾燥させます。湿り気があると、じゃがいもが腐る原因になるので注意しましょう。
じゃがいも栽培のポイント
ここでは、じゃがいも栽培のポイントを植え付け時、栽培時、収穫時に分けてまとめました。
植え付け時
- 市販の菜園用の種イモでウイルス病検査済みを使用
- 食用種イモを植え付けするのはNG
- 種イモは雨水が入らず、日陰で明るい所で発芽させる
- 種イモは40gの小さいサイズがおすすめ
- 種イモを植え付け日は晴天時がベスト
栽培時
- 大雨が続く時期は根腐れをおこす可能性がある
- じゃがいもが露出させないために十分に土寄せをする
- 太陽に光に当たると、緑に変色してソラニンという毒素が生成するので注意
収穫時
- 雨天は避けて晴天の日に収穫するのがベスト
- 掘りおこしたじゃがいもは天日干し、外皮を乾燥させる
保管時
- 袋に入れずに新聞紙に巻き、冷暗所で保管
- 水で洗うと保存性が落ちるので乾いた状態で保管
まとめ
ここでは、家庭菜園初心者にできる沖縄のじゃがいも栽培の方法をポイントについてまとめました。
土壌づくりや種イモの入手など準備をしっかり行いましょう。気をつけるべきポイントを抑えることで、美味しいじゃがいもが栽培できます。
ぜひ本記事を参考にして、美味しいじゃがいもを栽培しましょう。
その他に、家庭菜園初心者におすすめの野菜を以下の記事で紹介しています。
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