【沖縄の伝統野菜】クワンソウの効果は?花の食べ方や家庭菜園で栽培できるのか

くわんそう 家庭菜園
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9月~10月に、きれいなオレンジ色の花を咲かせる「クワンソウ」。

家庭菜園にクワンソウの花が咲いているので、友人や知人におすそ分けをすることがあります。その際に、下記のような疑問を持っている方が多かったですね。

「クワンソウの花をもらったけど、どのように食べるのか分からない」

「実際に、クワンソウの眠りの効果はどれくらいあるのか知りたい」

眠り草と言われているクワンソウですが、実際にどのような効果があるのか知らない方が多いと思います。また、クワンソウの花は食べることができるのか、実際にどのような食べ方をするのか気になりますよね。

この記事でわかること

  • クワンソウの植物について
  • クワンソウの効果
  • クワンソウの花の食べ方
  • クワンソウを摂取する際の注意点
  • クワンソウは家庭菜園でも栽培可能なのか

それでは、解説していきます。

クワンソウはどんな植物?

沖縄の伝統野菜であるクワンソウは、ユリ科のワスレグサ属の多年草です。ちなみに多年草とは、2年以上枯れずに育つ植物のことを指します。ハーブではミントやレモングラスなどが当てはまります。

クワンソウは、沖縄の方言では「二ーブイグサ」。「ニーブイ」は眠いや眠たいという意味があり、沖縄ではよく使われている言葉です。歴史は古く、琉球王朝時代から存在する植物です。当時は、宮廷のおもてなし料理に使用されていたと言われています。

花や茎を食べる食用や薬草などに利用されるハーブの1種。眠りが浅い人や寝つきが悪いなど睡眠の悩みを抱えている方、疲れがとれない方に対して、クワンソウの効能が注目されています。

クワンソウにはどんな効果があるのか

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具体的に、クワンソウにはどのような効果があるのかを紹介します。

眠りやすくなる睡眠効果

クワンソウに含まれるアミノ酸の一種であるオキシピナタリンは、睡眠の悩みを解消する効果が期待できます。睡眠薬とは異なり、自然に眠りを誘発して、入眠を改善することが可能です。

夜中に目が覚めることが少なくなり、深い睡眠になりやすいです。睡眠不足で疲れが溜まっている方や寝つきが悪い方に、効果的な薬草になります。

疲れがとれるリラックス効果

ストレスの軽減や自律神経を正常状態に保ち、気持をリラックスさせる効果が期待できます。仕事や家事などで、ストレスが溜まりやすい方は、適量を守り摂取するとよいでしょう。

副作用がないので安心して摂取できる

クワンソウは、睡眠薬とは異なり副作用の心配はないと言われています。日本食品医薬品センターによる試験によると、クワンソウには依存性は確認できなかったそうです。ただし、持病やアレルギー体質の方には摂取する前にかかりつけ医に相談することをおすすめします。

クワンソウの花の食べ方

クワンソウの葉はお茶にすることが多いですが、お花も食べることができます。

クワンソウの花の下処理方法

  1. クワンソウの花の花粉をきれいに取り除いて水洗い
  2. 水洗いしたクワンソウの花を10~20秒くらい軽く茹でる
  3. 茹でたクワンソウの花の水気を絞り、小分けして冷蔵保存する

ちなみにクワンソウの花は、生でも食べることが可能です。酢のものや和え物、サラダにとして使うとオレンジの鮮やかな色合いで、見た目が華やかに見えますよ。

食感は、歯ごたえがありクセが少ないので、チャンプルーやてんぷらなどさまざまな料理に利用できます。家庭菜園や農園でつんだクワンソウ花は、即日に下処理をしてから冷蔵保存してくださいね。

クワンソウを摂取する際の注意点

最近では、クワンソウの葉を焙煎したお茶やサプリなどを販売していますね。クワンソウのお茶やサプリを飲むにあたって、気をつけるべきことがありますので確認しましょう。

  • カフェインやアルコール類と同時に摂取するのを控える
  • 大量に摂取することで効果が高まるわけではない
  • ユリ科の植物などのアレルギーがある方は注意が必要
  • 勉強や運転など集中力が必要な作業前の摂取は控える

クワンソウ茶に関して下記の内容は、個人的な経験に基づいた意見となります。参考程度にどうぞ。

わたし自身、クワンソウ茶を飲んでいたのでクワンソウの効果を実感しています。確かに、夜は深い眠りに入るのが早く、朝をスッキリと起きることが可能です。

学生の頃に、学校に1回だけクワンソウ茶を持っていって飲んだら、授業中でも眠たくなってしまったのです。その時、授業にまったく集中できなかったのを覚えています。

個人差はあると思いますが、授業や会議、運転など集中したいときに飲むのは控えた方がよいと思います。クワンソウ茶は、寝る前に摂取することで効果が発揮できるでしょう。

クワンソウは家庭菜園での栽培は可能

クワンソウは、小さな農園や家庭菜園での栽培が可能な植物です。ホームセンターなどで、くわんそう苗のポットが売られています。

クワンソウの苗は、20~30㎝位の間隔をあけて植えます。クワンソウは成長すると、どんどん葉が増えていきますので株分けしましょう。そして、月1~2回は鶏糞肥料などを与えることで成長が早まりますよ。

基本的に、クワンソウは強い日差しを苦手とする植物です。特に、沖縄の夏は暑くて日差しが強いので、木陰での栽培をおすすめします。

畑に木陰が少なくても、しっかりと水や適度に肥料をあげるようにしてくださいね。9~10月頃には、オレンジ色の花を咲くことができるでしょう。

まとめ:睡眠に悩んでいる方はクワンソウ茶がおすすめ

沖縄の伝統野菜である「クワンソウ」。ユリ科の多年草の植物です。9~10月にかけて、ユリのような鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるのが特徴。

クワンソウの花は、酢の物や和え物として食べることが可能です。また、チャンプルーやてんぷらなどさまざまな料理に利用できます。

寝つきが悪い方や眠りが浅い方には、クワンソウ茶をおすすめします。独特の香りや味わいがありますが、飲みやすく美味しいです。「クワンソウ茶」のティーパックも販売されています。ぜひ試してみてくださいね。

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